障害年金ってなんだろう?
障害年金は病名で決まるものではない
障害年金は、国に定められた法律の基準によって支給される年金で、
ざくっと言うと
病気または、けがによって、日常生活にどれくらい不便があるか
によって支給される年金制度です。
しかも、上記の条件は、3つの条件のうちの1つであり、あと2つ条件をクリアしなければなりません。
よくこちらの事務所にご相談される方は
どんな病気で障害年金が出ますか?
と、お伺いされます。
病名で決まるわけではありません。
くどくなりますが、
病気または、けがによって、日常生活にどれくらい不便があるか
となります。
「そんなこと言わんと、教えてや~」
という声が聞こえそうです。
では、例で、「脳梗塞」になったとしましょう。
たいていは、いきなり発症して、救急車で運ばれて手術。そして入院。となるでしょう。
じゃあ脳梗塞になったから「障害年金が出るか?」と問われると、「出る可能性がある」としか申せません。
脳梗塞になり、よくでる障害の状態は、手足のまひ(例えば、動かなくなる)、失語症(例えば、しゃべれなくなる)、高次脳機能障害(例えば、記憶ができなくなる)などです。
でも、処置が早ければ、そのような症状が出ずに、普通に生活する人もいます。
「脳梗塞だから」では無いですね。
あとよくあるのは、精神的な病気。例えば「うつ病」などです。
うつ病の方でも、外に出ることがかなりの困難を伴うため、日々家の中にて生活。果ては部屋から出てこれない。などという方もいらっしゃります。
ひるがえって、医師の案内を聞くことができ、薬を飲むことによって症状が抑えられていて、仕事もしている。などという方もいらっしゃります。
「うつ病になって」どういう生活になったか。これが重要なのです。
※ 病気やケガにスポットを当てましたが、病状の条件「だけでは」障害年金が出ないこともお断りしておきます。